12日の女の気持ちより。
『お百度参り』
面白かったので、朝、お父さんに読んであげた。
お百度参りをした。
お百度参りは、時代劇の出来事だと私は思っていたが、孫の願い事をかなえてやれるものなら…と、秋の夕暮れ、近くの神社の境内で、百度石と拝殿を100回往復した。
祈ること1時間半。
夢中でし終えたが、考えてみれば還暦過ぎのババが薄暗い境内を、急ぎ足で行った来たりしているなんて、なんだか怖い。
それなのにお参りの最中に、心温かな人々に出会えた。
ひたすら行き来を繰り返す私に、拝殿正面を、譲ってくださった参拝の女性。
私に会釈をしながら孫の手を引いてきた男性は、何年ぶりかにお目にかかった娘の同級生のお父様だった。
さい銭がさい銭箱にぶつかって跳ね返り、下に落ちるほど元気よく参拝した青年には、参拝記念の写真撮影を頼まれた。
私に?
戸惑いながらシャッターを押したが、青年から『ありがとう』の言葉と笑顔を頂いた。
お百度参りは人に見られないようにすると聞いたことがあるが、多くの方の心遣いや、うれしい言葉に包まれながら終えることができました。
お参りを終えるこ頃、遠くから見守ってくださっていた神社の方に『ご無理をなさらないように』と声を掛けていただいた。
『ありがとうございます』と答えた私だが、拝殿の前で『ご無理なお願いをいたしておりますが、よろしくお願いします』とまた、お願いしてしまった。
願いがかなう日が来るとうれしい。
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